こんにちは。福田裕子(ふくだゆうこ)です。私はこれまで介護の現場で理学療法士として働いてきました。結婚・出産後もフルタイムで仕事を続けましたが、体調を崩し、アトピー性皮膚炎が幾度も悪化しました。同僚の看護師さんや介護士さんも、腰痛や頭痛に悩みながら薬を飲んで仕事をしている姿を見て、「もっと若いうちから健康を大事にしないといけない」と強く思うようになりました。そこで独立し、地域や職場で予防運動の講師として活動を始めました。しかし、当然のことながら最初からうまくいったわけではありません。伝え方を磨くために自己投資し、ビジネスやブランディングを学びました。自分の心と体の健康のためにインド式の瞑想やスピリチュアルワークやボディワークも様々体験してみました。書籍も読みました。でも、どこか自分の感覚とのズレがあり、心の中のモヤモヤが消えませんでした。 そんな中、ある時、山を歩いて「楽しい!気持ちいい!」と素直に感じた瞬間がありました。これまで運動は苦しくつらいものだ、複雑でむずかしいものだと思っていた私にとって、それは大きな発見でした。そこで気づいたのは、多くの人が「運動はつらいもの」という誤った認識を持ち、始められずにいるのではないか?楽しめずにいるのではないか?ということでした。 運動が得意な人にとっては楽しい経験でも、そうでない人にとっては苦行になってしまいます。私はこの現状を変えたいと思い、思索と指導現場での研究を重ね、10秒ポーズ健康法を開発し書籍化も果たしました。「日常の動作そのものを健康につなげる、新『禅』メソッド」= 10秒ポーズ®︎という運動教育プログラムで、楽しくわかりやすくお伝えするという手法に辿りつきました。健康は特別なトレーニングではなく、「立ち方」「座り方」「呼吸の仕方」 といった日常のちょっとした動作の積み重ねから生まれます。仕事や家庭を優先し、自分の健康を後回しにしがちな方に、「頑張らなくても健康になれる方法がある」ということを知ってほしい。そして、それを伝えられる人が増えれば、病気になってから治すのではなく、健康でいられる人が増え、幸せに生きられると考えるのです。 この教育指導法を用いてこれまで、行政や企業や子ども園など、子どもから高齢者まで、毎年のべ2500名以上に向けて講演をしており、安全大会や社員研修にも導入していただいています。