社会的処方、医者が処方するもの?

『社会的処方』という本を読みました。一読して思ったのは、古くからある田舎のコミュニティに、違う意味が加わる感じだなあ、ということでした。


福井県の場合はフレイル予防事業がまさにこれで。でも婦人会とかは一時期よりも解体&規模縮小しているんですよね。古いコミュニティを不要にして壊しておいて、また作り直し。再編の時期にきているんだろうな。


老人会も解体してしまったところもあるようですが、地域活動団体は、福井においては、いまだに幾重にも重なりあってます。


お薬の代わりに”つながり”をお医者さんが処方する?

厚生労働省は社会的処方を推進すると発表2020年6月

生活者の実感としては、診察を受けたら、あなたはこの活動に参加しなさいと言われる感じなのかしら?地域包括支援センターを紹介されるというのかな?

膝が悪くて病院に行くとお医者さんから「運動しなさい」と言われることはよくありますが、これからは「何かの活動に入りなさい」と、言われることも増えるのでしょう。


福井県鯖江市はフレイル予防活動をはじめて3年目。

鯖江市のフレイルサポーター活動は、3年目。


①高齢者が、地域の高齢者のフレイル予防をサポート

するだけでなく、

②自分たちの健康や活力のためにもなる

という、二重の意味合いがあることを、サポーターは最初から講義で学びます。3期目ともなればサポーターが育ち、主体的な活動も可能なくらいの盛り上がりを見せてます。


かくいう私も、フレイル予防&健康長寿3つの柱は「運動・栄養(口腔)・社会参加」とシンプルに、お題目のように唱えてまわっています。


コロナ禍でも、サポーター専用LINEグループを前々からつくってありましたので、よかったんです。すべての活動がストップしても、LINEグループで発信をつづけてくださるサポーターさんがおられたので活動の火が消えることが無かった。市の保健師さんも、フォローアップしてくれていました。


やっと再開しましたR3年度、通算3期目のサポーター養成講座には、50代の方も参加されました。鯖江市のフレイル予防サポーター活動は、社会的処方の選択肢としても、かなり有力に違いない!


と、福井県フレイルトレーナーとして、行く末を楽しみにしているところです。お医者さんに処方されるんじゃなくて、自分たちで伝えていきたいところだな。