無意識のジェンダーバイアス

毎年、福井で開催されています『ふくいきらめきフェスティバル』。講演会はオンライン配信になりましたが、私は若狭サテライト会場でのワークショップを担当させていただいておりました。

子育てを取り巻く仕事の環境は、たしかに苦しい

無意識のジェンダーバイアスについての、治部れんげ様のご講演の感想を寄せさせていただきます。

「子育てを取り巻く仕事の環境は、たしかに苦しいなあ、どうしたらいいんだろう」と、(たしかあれは新聞社の事例を)ききながら、私は悶々としてしまいました。


子育て中の女性に配慮して、夜間のシフトを外すと、主に男性が夜の勤務を担うことになる。しかし、その男性にも体調の思わしくない子育て中の妻がいて、男性も家で子育てのサポートをしたいと考えていた場合、悶々とする。女性のほうは、たとえ子どもがいたとしても、昼夜問わず仕事をしてキャリアを積みたいと考えている場合、これまた悶々とする。


みなさんは、どうされますか?

どう考えていくといいでしょう。


結局こうするしかない

結局、社内で互いに配慮し、コミュニケーションをとり、それこそ「あなたは◉◉だから、こうしましょう」、ではなく「あなたはどうしたいか」を聞いて回らないと、苦しみから抜けられないだろうなあと、私は思いました。

特に、ドラマやストーリーの中に埋め込まれている、男らしさ、女らしさについてのジェンダーバイアスに私たちはほぼ抵抗する力がありません。ただ一つ抵抗できるとするなら、「それは本当か?」という疑問を持ち、意識を向けることだけだろうと思いました。

ストーリー(物語)の力はとても偉大で、ギリシャの時代から神話や寓話で生き方のモデルやスタイルテンプレートが多々用意されているくらいです。

 

ストーリーに対抗できるのは、やはりストーリーではないかと思うのです。戦後教育で欧米化し、欧米文化にあこがれて価値観を取り入れてきたことで、現代を生きる私たちにはすっかり忘れ去られ、失われた部分もあろうかと思いますが、日本には天照大神から続く神話があり、女帝もいたわけです。

 

女性は太陽(?)にも疑問を持ったりもして

経営者のあいだで話題にあがっていました『日本のこころの教育』/境野勝悟 著という本があります。この本は、”おとうさん”、”おかあさん”、”こんにちは”、”さようなら”、のもととなる意味から日本の心を高校生に伝えた講演録です。現代しか実感として生きることのできない私には過去に思いをはせるしかありませんが、母を太陽と考える日本人の根っこは、たしかにこんなところにあるのかもしれないなあと思いました。


ところで、私のような医療介護職は、就職したときから女性管理職がいるような現場でしたので、「女性だから」というレッテルを貼られたこともなく、私の母は経営者でしたし、いまとなっては私も法人経営や他社の経営のお手伝いをしたりもしていますが、どれを始めるときにも「やる」と決めたからやる、まあ、なんとかなるだろう、というかなり楽観的で自然な流れで、人の目が気になることもなく行っていたように思います。

  

地元の会合には、婦人会や母親クラブや愛育会の会長となれば会議にも召集がかかりますし、しっかり意見を聞いてくれます。私たちは好きな事を言うだけで、実際は男性が表立って動いてくれて、男性に守ってもらっているなあという感謝が生まれるほどでした。

福井県では共働きしないと生活できないような産業構造があったとはいえ、少なくとも私は、ここに暮らして不幸だったと思ったことはありません。 


同調圧力に断固反対する!

とはいえ、私のなかにも古い考えがしつこくこびりついていますし、できることは全部やりたいという欲もあり、けっきょく体を壊してしまった経験があるわけですが、あの頃の私には、「周りの人がやっている」ことから逃れる力や勇気が必要だったのではないかと思うのです。


(子どものころに、「お腹が痛いです!」と手をあげて、保健室やトイレに駆け込むのに、ちょっとした勇気が必要だったという経験がありませんか?今、自分の体が悲鳴を上げているなら、立ち上がる勇気が必要なんですね)


そんな中で、私が常々、「あなたは今どんなことを感じているか」「あなたは今どうしたいか?」と10秒ポーズを伝える中で繰り返し、問いを続けてきたのも、他の誰とも違う自分の体が感じるありのままを大事に、そして人生を大事にして欲しいと願ってきたからだったんだよなあと、思いださずにはいられません。無意識とは、過去の様々な経験から身体化されてしまった、身体反応を伴う記憶のこと。


福井会場には、私の叔母も参加していました。彼女は、子どものころにポリオにかかって脚に麻痺が残り、歩くのも大変そうだったのに、3人の子育ても義母の介護もやってきた、私が尊敬するパワフルな人です。沐浴した赤ちゃんをお風呂場から部屋に移動させるときに、抱っこしては歩けないので、赤ちゃんを包んだタオルの4角を口でくわえて運んだそうです。

 

福田が講師として担当させてもらった講座は、いかがだったでしょうか。もしかしたら、まとまりのつかない内容になってしまったかもしれませんが、ご参加いただいた皆様の感想をまたお聞かせ願えたらと思います。今回、ほんとうに貴重な機会をいただきまして、心より感謝申し上げます。梅ドリンクのお土産いただきました!ありがとうございました。



さて、

10秒ポーズは意識の制御をする時間として上手に活用してください。あれは筋トレでもストレッチでもありません。筋トレやストレッチをしているように見えますが(もちろんそういう効果もありますが)、イメージの体とリアルな体を一つにするのが10秒ポーズ。

10秒の時間に気づき始めたら人生時間が変わります。人生を幸福に豊かにしてくれる濃密な時間としてご活用ください♡ ご家族へのプレゼントとしてぜひどうぞ。  

一日は、8万6,400秒、つまり10秒が一日のあいだに8,640回も繰り返されているのですから。福田裕子(ゆうこりん)


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