いきあたりばったり
【いきあたりばったり】
『行き当たりばったり』が通用する相手というのは、限られてくる。たとえば、
・いきあたりばったりの事業
・いきあたりばったりの予算
・いきあたりばったりの治療
(↑)それ、あかんやろ~という話だが
こと人生においては、はなから計画通りに行くような期待もしていないから、むしろ、行き当たりばったりを一緒に楽しめる相手というのはありがたいし、そういう人と、そんな感じで(←ニュアンスしか伝わってこない)袖触れ合うように一緒にいられたら幸せなのだろうと思う。
それというのも相手の力量というか、この人は
・どれくらいの負荷やストレスがかかっても大丈夫か?
・どんなことを楽しいと思い、どんなことが嫌いなのか?
・いつも、何を目指しているのか?
などを熟知しているからこそ、
いきあたりばったりが許してもらえるのであって
その結果、何が起きても合意できるというか、
「それもいいね!」と言えるんだろうなと思う。
そういうことなのだろうと思う。
今朝、夫が「ドライブと散歩に連れて行ってあげる」というから、わたしはノースリーブの紺色ロングワンピースで車に乗り込んだ。着いた先は若狭の海岸。
「この先の海岸に洞窟があるんだ」
道路わきに車をとめて、歩きだした途端。彼はふと左を見た。ぐんぐんと上にのびる階段。
「こっち」
私たちは、涼しげな海水浴の子どもたちの歓声を右眼下に聞きながら、暑い夏の日、階段と山道をひたすら歩いて上った。すでにこれは登山!念のためもう一度言っておくと、私はノースリーブのロングワンピース。山中温泉のような観光地へ行っても、いつもこうなる私達。
そういえば、私達の新婚旅行はこんな感じだった。宿もたいして決めておらず、テントを張ったりレンタカーを借りたり、たまたま早朝に開いていたパン屋さんで、とっても美味しい焼き立てパンを買って食べたり。
道路をてくてくと歩き、山に登っては下り、登っては下り。ぐるぐると屋久島と西表島を歩き回るだけの新婚旅行。もう一回、20代の若かったころのように、あんなふうにふらふら~っと毎日を過ごせたらいいなあ・・・なんて、思うのでありました。
さ、明日も仕事しよ~。本も読もう。もう今日は寝よう。
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