安全登山の5S

安全登山のための心構えを

私なりにリストアップしてみました。


集約すると、安全衛生の5Sと

何ら変わりがないことが分かります。

 

事故をおこすことなく

同行者と気持ちよく下山したいなら、

登る前の準備で決まる。

 

そして目標を立てること。

緊急事態がいつ起きてもおかしくないのが山。


-------------------------------------------------

【安全衛生の5S】

4S(整理・整頓・清掃・清潔)+ しつけ(4Sの徹底と実行)

-------------------------------------------------

今回は私の失敗談を。


越前市の荒谷コースから

日野山へ登ってきました。

目的は、ある岩場を見るためです。

 

藪が茂った道のない急な斜面の尾根を、

木の枝を手掛かりに下りていきます。

  

しかしこの時、

事前の私の想像力の貧しさにより

手袋を持参しておらず、

(これが第1のミス)

 

見事な岩場を見て喜んだのもつかの間

登り返しの急な泥の斜面で

足場をきちんと確保せずに

急いで登ろうとしたために

(手がかりを確保してあると思い油断していたのでしょう)


足元を滑らせて藪の斜面を数m

滑り落ちてしまいました。

(これが第2のミス)

 

そして、同行者に恐らく心配をかけ

心労を加えたに違いありません。

(これが第3のミス)

 

さらに、いつもの日野山だという

先入観から着替えを持ち合わせておらず

(これが第4のミス)


帰りの自動車にレジャーシートを敷いて

汚れがシートに移らないように

なんとか防ぎました。 


下山は13時過ぎ。

汗はかくし、お腹は減るし。

…帰りはずっと無言。



▶まとめ

【安全登山に必要なこと~福田の気づき忘備録】

①事前に行き先について想像力を働かせること

 ・必要な情報を得ること含む

②(山とはいえ)「汚さず清潔に登り、下りてくる」と決めること

 ・臭いや汚れは、少ない方がいいですもの

③道具はいつでも見えて取り出せるところに整理整頓。

 ・家ですぐに取り出せるようにしておく

 ・リュックの中の整理整頓も同様

④シューズや道具の点検

 ・使った後、洗う時に状態の劣化や傷みをチェック

⑤声かけ確認

 ・足元しっかり!

-------------------------------------------------------------

事故をおこすことなく同行者と気持ちよく楽しく登り

安全に下山したいなら、登る前の準備で決まる。

=【整理、整頓、清掃、清潔、しつけ】

----------------------------------------------------------------

 

ある有名な著者であり登山家のお話を聴く機会がありました。

「知識は経験しないと知識にならない。

 いくら書物を読んで、情報を得ても

 それは知識にならない。経験して知識になる。

 ただ、経験するときに運悪くケガをしたり命を落とすことがあるのが

 山なんです。」

と、おっしゃっていました。

 

私もまさか手がかりを失うとは思いもせず、滑り落ちて

ああ、こういうことか、

経験してみて初めて身につく知識とは

こういうことかと、身に沁みてわかりました。

 

ご安全に!