【理学療法士が解説】転倒災害の予防と対策|企業に求められる労働災害対策とは?

🌱このような転倒事故、起きていませんか?

・朝の清掃中に床が滑って転倒

・段差をまたいだ瞬間にバランスを崩して転倒

・荷物を持ったまま後退して転倒

・何もないところでつまづいて転倒

・足がもつれて転倒

職場で最も多い労働災害、それが「転倒」です。厚生労働省のデータによれば、労働災害のうち「転倒」は毎年トップの事故原因となっています。しかし、この“転倒”という災害──実は防ぐことができるということをご存知でしょうか?


🌱労働災害における「転倒」の実態とリスク

・労災件数のうち、約22.5%が転倒によるもの(厚労省 令和5年統計より)

・前年比:2.2%増加

・製造業・小売業・保健衛生業、運動業、建設業など、あらゆる業界で起きている

・高齢労働者の増加により、今後さらにリスクが高まる

・転倒は単なる“うっかり”ではなく、業務環境や動作習慣の結果として発生しています。

その場の注意喚起や4S(整理、整頓、清掃、清潔)、環境整備だけでは限界があり、根本的な身体動作の改善を同時に行うことこそが本質的な予防につながります。

 

🌱なぜ、転倒は防ぎきれないのか?

こうしたことが考えられます。

・教育が一過性(ポスターや標語だけで終わる)

・対策が“環境整備”に偏り、“人の動き”に注目していない

・安全大会や衛生講話が、現場に落とし込めていない

私が理学療法士として現場に入って驚くのは、転倒リスクとなる身体機能の低下にほとんど気づいていらっしゃらないということです。



🌱理学療法士による転倒予防の新アプローチ

私たち理学療法士は、医療・介護の現場で「転倒を防ぐ身体の使い方」を支援してきました。その専門性を活かし、労働現場にも応用可能な再現性の高いプログラムを提供しています。

例えば…

・“10秒”の姿勢保持でバランス感覚と重心コントロールを体得

・呼吸・視線・骨盤の使い方を調整して、動作の質を高める

・身体機能への気づきと自覚をうながすチェック

・現場視察で課題を抽出。転倒リスクや腰を痛めるリスクの洗い出し


🌱導入事例:ある小売業での変化

私たち理学療法士の団体である、公益社団法人日本理学療法士協会では大手小売業との協業で、従業員の転倒予防のための6つの動きを取り入れた1分でできる体操を導入。1年間で15.9%減少という成果をあげています。

また、ある北陸地方の運輸業の会社では令和6年に、当社代表/理学療法士福田裕子による10秒ポーズ®︎講習とワークショップをはじめて導入されています。また、福井県内の産業保健活動として推奨している転倒予防の体力チェック会では、身体機能への気づきをうながすのみながらず、”楽しかった”と、社員同士のコミュニケーションの機会になっており、互いの声かけや気くばり配慮にも通じるコミュニケーション促進の機会にもなっており、社内研修や、安全大会の講師として再依頼が続いています。


🌱今、貴社にできる3つの転倒対策(即実践OK)

例えば、このようなことを導入するご予定はありますか?

・朝礼での1分間「姿勢&身体動作確認」タイムの導入

・昼休みの10分を使ったウォーキングタイムの導入

 

対策として費用や予算はどれくらいをお考えですか?

・全社員交流”楽しく実践”体力チェック会

・現場指導ができる“健康動作アドバイザー”の導入

転倒を防ぐのは、意識ではなく身体の使い方そのものです。



講師依頼・企業研修のご案内

🌱理学療法士による転倒災害予防講座・企業研修・安全大会講師 承ります

【対応実績】

・建設業・介護・運送業 各業界多数

・100〜500人規模の安全大会講師経験あり

・動作改善+習慣化支援までトータルサポート

・ウォーキングの実践支援


▶ 詳細・お申込みはこちらから